【本】Think clearlyを読んで得たもの
ウルすけです☆
今回は、『Think clealy』の感想をご紹介します。
Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法
- 作者: ロルフ・ドベリ,安原実津
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
- 発売日: 2019/04/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「思考の道具箱」があれば、人生はきっと上向く
「思考の道具箱」とは、よりよい人生を送るための様々な思考法のことで、著者ロルフ・ドベリ氏独自の造語。この複雑な世の中を生きる上でどんな知識やお金、コネよりも大切なものである、と著者は力説。実際に、著者自身が実践しオススメする52の思考法をまとめ、明快に解説しています。
特徴は、最新の学術研究やウォーレン・バフェットのような成功した投資家の言葉などを、実例を踏まえ紹介し、一つの思考ごとに著者の結論を述べ、読者に人生を歩む上での考え方の明快な指針を与えてくれているところです。
《ウルすけが特に取り入れたい思考》
『思考の道具箱』は多く持っておいて損はないですが、52通りある考え方のなかで、特に私が頭に入れ、使っていこうと思ったものを挙げます。
1.自分の『能力の輪』を知る。または作る。
『能力の輪』とは、かの有名な投資家ウォーレン・バフェットによる表現で、自分の向き不向きの境界をはっきりしておくという思考です。自分の能力が発揮される分野とそうでない分野とでの能力差は1000倍もあるという(例えば問題処理にかける時間)。
⇨これは、堀江貴文氏の『時間革命』にもあった考え方だと思います。ハマる(熱中する)時間を多く持つことで自分の得意なものが形成され、得意になればそのことにかける時間も短縮していく。不得意な事(欠点)を知っておけば、それにかける時間を減らし、自分に不要な依頼もきっぱりと断ることができる。ということですね。
2.一つのことに長期的に取り組む
「人生は、静かな方が、生産性が高い」。一つのことにじっくり落ち着いて長期的に取り組む。自分の能力の輪を作ったら、その輪の中のことだけをする。
⇨私に関して言うと、このブログを続けていくことが、今は能力の輪を作り出す段階です。同時に、本業の仕事を続けていくことも。そして、私のメンタルバイアスの一つである『あれも、これも』を戒める思考法でもあり、自分にはとても有用です。
3.天職を追い求めることをやめる
「天職=あこがれの職業」は存在しない。自分の能力や嗜好があるだけなので、自分の得意なものと好きなもの、誰かが高く評価してくれることを仕事にすること。
⇨実際、転職時に意識してやってみました。その時は、私にはこれといった得意な事も高く評価されることも無かったので、自分の価値観に基づいた好きな事を基準に職種や業界を絞りました。そして、天職なんて無いことを肝に銘じていましたね。
4.お金より、ストレスを節約する
少額のお金の節約よりも、ストレスにかける時間を減らすことで、自分の時間を増やすことができる。
⇨自分時間を増やすために、あらゆる選択事の度に使いたいと思いました。例えば、部屋(家)選びや旅行時の宿泊先選び等。人生の中では、お金かストレス度合を選択する物事や場面はたくさんありますね。
5.『精神的な砦』を築く
精神的な砦とは、精神的な打撃や攻撃に備えるための自分だけの考え方、メンタル面での対処法のこと。
辛いときは、ある哲学のアドバイスを思い返すこと
①運命の存在を受け入れること
②すべては永遠ではないことを念頭に入れておくこと
③良いことには悪いこともつきものであることを忘れないこと
④精神的な砦を持つこと
⇨私が常に心掛けておきたいと強く思った箇所です。
以上5つのことを挙げてみました。いかがだったでしょうか。
本の特徴のところで書きましたが、著者の明快な指針を与えてくれる解説が、実に本のタイトル『Think clealy』だなーと。読んでて思考がスッキリ片付けられたような感覚になることがありました。もちろん、これはどうかなという思考法もあったかなと思いますが、一読の価値はあると思います。
あ、読書の仕方についてもロルフ・ドベリ氏が自身の考え方を解説しています。これについては合う人合わない人、それぞれあると思います。私は、わかるけど実践はなかなかできないな・・と。皆さんはどうでしょうか。
ということで、『Think clealy』買って読んで良かったと思える本でした。本の作り(装丁やカバー表紙)も扱いやすく手触りも私は好きだったので、気になった方は、一度本屋で手に取って内容も含め確認してみてはいかがでしょうか。
この本は、『精神的な砦』や『能力の輪』を持ってないと思った方や日頃人生に対して曇りがかかったようにもやもやしている方などにオススメです。