変な低気圧
今回は、気象に関する話題です。
台風21号が本州からは逸れそうだと安心している最中
ウルすけが気になったのは、低気圧です。
いや、特段凄いとかではないのですが。
因みに、天気は西から崩れ、高知県や徳島南部、和歌山県南部では激しい雨の降っている所もあるという状況下です。
さて、話を戻してなぜ気になっているのか。
それは、10月下旬のこの時期、九州南岸に中心が位置しながら前線を伴っていない。
南岸付近や日本海、北海道付近でポツンと発生する前線を伴っていない低気圧であれば、よく見られるという覚えはあるのですが、下図のように、沖縄近海で発生して北東へ進みながら前線を伴わないというのが、この時期としてはあまり見ないような気がします(実は前線は書こうと思えば書けなくもないわけですが・・)。
かといって、上空寒気の直下に対応する寒冷低気圧でもなく(専門的にいうと上空の深いトラフの前面に対応)、また、熱帯低気圧から温帯低気圧に変わったものでもない。
深いトラフの前面であれば、低気圧は前線を伴って発達することが多いのですが、24日21時の時点ではそうでもない。
また、翌日25日9時では、低気圧は全く発達しない予想である(気象庁発表の予想天気図より)。
ということで、少し専門的になってしまいましたが、なんか変だなっと違和感をもった事象を取り上げてみました。
「だから何だというのだ」
御もっともです。
ま、日常のささやかな出来事ということで、ウルすけのブログではこういうことも上げていきますよ、ということです。この低気圧のことは書く予定なかったのですが。
追記:
25日、東海~東北で大雨になりました。南岸を進む低気圧に向かって東の海上から台風21号の多量の水蒸気をもつ空気が流れ込み、上空寒気の影響もあって雨雲が次々に発生・発達しやすい状況でした。間接的に台風21号は、大雨の原因になったと考えられます。低気圧自体は発達しなくても前線を伴わない低気圧は、トリガー(きっかけ)があれば災害をもたらすことがあるので、注意が必要です。
私が「変な低気圧」といったのも、もしかしたら不気味で危険だと感じたからかもしれません。
もっと気象予報で大雨による災害の危険性を呼び掛けた方がいいのかもしれません。おそらく、台風が接近してこないので、対策が少し緩くなった自治体などがあったかもしれないので、台風が来ないのになぜ大雨の恐れがあるのかを、予報説明で伝えた方がよいのではないかと考えさせられました(天気ニュース解説者ではないのですが)。